[2018年版]Lightroom Classic CCとLightroom6の違い
こんにちは、@_nobu2です。
Lightroomってサブスクリプション(年間契約制)の「Lightroom Classic CC」もしくは「Lightroom CC」しかないよなあと思っていましたが、永続ライセンスの「Lightroom6」がまだ販売されているんですね。
『えっ!? 15,708円って安くない!? 「Lightroom Classic CC」が使える「フォトプラン」って、年間11,760円もするのに!!』
私も一瞬そう思いました。過去にこんな記事を書いておきながら、実はもっとオトクなプランがあったのではないかと。
そこで普段はサブスクリプションの「Lightroom Classic CC」を使っている私が、永続ライセンスの「Lightroom6」との違いを調べてみました。
結論を先に書くと、これから発売されるカメラを使うなら、「Lightroom Classic CC」をオススメします。また、「Lightroom6」の場合に使えない機能がありますが、それがけっこうデカい機能です。
それでは、「Lightroom Classic CC」と「Lightroom6」の違いを書いていきます。
「Lightroom6」は最新のカメラに対応していない
「Lightroom6」は、2017年12月にアップデートされた「Lightroom6.14」が最終バージョンになり、今後アップデートしないとAdobeが明言しています。詳しくはこちらの「Camera Rawがサポートするカメラ」の右端「Lightroom の最小永続ライセンス版が必要」を見て頂ければわかりますが、例えば以下のカメラが「Lightroom6」に未対応、すなわちRAW現像できない状態です。
Lightroom6に未対応の主なカメラ
- キヤノン・・・EOS Kiss M、EOS R
- 富士フイルム・・・X-A5、X-A20、X-H1、X-T3
- ニコン・・・Z 7
- ソニー・・・α7Ⅲ、RX100Ⅴ、RX100Ⅵ
- オリンパス・・・Pen E-PL9
- パナソニック・・・LUMIX GF90、LUMIX DC-GH5s、LUMIX GX7 MK3
- ペンタックス・・・K-1Ⅱ
今後、これらのカメラが「Lightroom6」に対応することは当然ありませんし、注目のフルサイズミラーレス「パナソニックS1R」も未対応、RAW現像できません。
ただし、「Lightroom6」未対応のカメラやこれから発売されるカメラでも、こちらの「Adobe DNG Converter」を介すれば、RAW現像できます。
「Adobe DNG Converter」の主なワークフローは、以下のとおりになります。
- SDカードをPCに入れる。
- DNG Converterを立ち上げる。
- ファイルを選ぶ。
- DNGファイルにコンバート(変換)する。
- コンバート済みファイルをPhotoshopもしくはLightroomで開く。
これらのワークフローを手間と感じるかどうかは人それぞれだと思いますが、「考えなくてできることは機械にまかせて、なるべく写真を創ることに時間を費やしたい」と思う私は、「DNG Converter」は手間だと感じてしまいます。
あとは、カメラメーカー純正の絵に近い仕上がり設定(富士フイルムでいえばフイルムシミュレーション)が、「DNG Converter」を介しては使えないということがネックです。
「Lightroom6」は「Photoshop CC」という機能が使えない
過去の買い切り型の「Photoshop CS」を持っていない場合、当然ですが「Lightroom6」のみでは「Photoshop」を使うことはできません。
「Lightroom Classic CC」を使う場合は、フォトプランで契約する方が多いと思いますが、その場合「Photoshop CC」も使うことができます。
『「Photoshop」使うことないから必要ないな』と思う方もいるでしょう。しかし、「Lightroom」を使って現像することが楽しいと思えるなら、きっと「Photoshop」を使うことも楽しいはずです。
過去にいくつか「Photoshop」の楽しさをお伝えする記事を書きましたが、いくつか下にリンクを貼っておきます。
あとは、部分的に補正する場合、「Lightroom」と「Photoshop」で結果は同じでも、結果までのプロセスとかかる時間がけっこう違います。
「Lightroom」のみの場合は部分補正ブラシを多様してこまごまと補正しますよね。これが「Photoshop」の場合はクイック選択ツールや被写体選択ツールを使って一発だったり、元画像レイヤーと調整レイヤー・マスクからのブラシで微調整が効いたりします。
というわけで、「Lightroom Classic CC」と「Lightroom6」。どういう人にオススメするかといいますと、以下のような感じになります。
「Lightroom Classic CC」をオススメする人
- 「Lightroom6」に未対応のカメラを使っている
- 今後発売されるカメラを購入予定である
- 自動でできることはなるべく機械にやってほしい
- RAW現像を楽しいと感じている
- 「Photoshop」を使う
- フォトプランの年間11,760円に価値を見出せる
「Lightroom6」をオススメする人
- 「Lightroom6」に対応するカメラを使っている
- 「Lightroom6」に対応するいまのカメラを長く使う予定である
- 「DNG Converter」を使うことが手間ではない
- 「Photoshop」は使わない
- 買い切り15,708円で安くすませたい
最後にですが、「Lightroom Classic CC」が使える「フォトプラン」の年間11,760円が決して安いとは私は思いません。そこはあくまで慎重に、お財布と相談して厳しいようなら「Lightroom6」にしましょう。
それではまた。